同人誌『風ノ絆』に登場した御鏡家九代目当主凱と、3ヶ月年下の火輪のカップリング。凱は理由があっ
て目が見えませんが、戦いや日常生活には全く支障をきたしていません。
この二人、ゲーム中はあまり関係を意識していなかったんですが、『風ノ絆』を描くにあたり、話が父
親の黒蝿視点で展開しているとはいえ、凱の近辺にも何か変化があった方がいいなーと思って考えた設定
でした。何気なく考えたものだったんですが、ラストで凱が黒蝿に火輪のことを語るシーンで、描き手が
全く意識しないうちに妙に吹っ切れた爽やかな表情に描いてしまったため、お前ら何かあったのか!?と
いう疑惑が急浮上(笑)。しかもこのシーンの一月前、刃が交神で家を不在にし、立会いのためにイツ花
もいなくなって、家の中には凱と火輪、凱の妹の明海のみという状況だったということを年譜読み返して
みて初めて気が付きました。というわけで、本来日下部家と同様に「子孫を残すための生理的な能力が全
て失われている」という設定のはずだった御鏡家が、「子を為すことができないだけで、それ以外の身体
的な部分には特に問題なし」という方向に変更になったのは全部こいつらのせいです(笑)。ところがこ
の疑惑の時期、凱は九ヶ月でしたが火輪は六ヶ月なのです。何と元服前!(爆)自分設定では元服=体が
成熟し、安定した遺伝情報が得られる時期、18歳程度という解釈なので、凱が19、火輪が16程度のころだ
からまあセーフだろう(何が)。
しかもゲーム時には、火輪の顔がカラーリングも手伝って、妙に姐さんぽく見えてしまったため壊し屋
にしてしまったんですが、『風ノ絆』の時に頁数の都合上(おい)、日下部家の静流よりも更にシャイな
性格になってしまいました。描き手の行き当たりばったりでいーかげんな性格がモロに出たことによって
成立したカップルですが、描き手はかなりお気に入りだったりするのです(笑)。
質問の時期は二人が結ばれた翌月くらいです。
凱:九代目の御鏡 香流。母さんからもらった名前は凱。
火:御鏡 火輪です。
凱:えっ?性別?いや、そりゃあ俺が男に決まってるだろ。
火:女です。
凱:よく父さんからは『母親に似て前向きなやつだ』って言われる。実際そう思うよ(笑)。
火:引っ込み思案で…あまり自分の意見を述べるのは得意ではありません。
凱:火輪はこんなこと言ってるけど、実際のところはしっかりしてるよ。戦の時は確かに自分から進言する
ことってあんまりないけど、俺が言ったことを場の状況も踏まえてきちんとやるし、火輪が自分から進
言してくる時は、大抵凄く的を得てること言ってる。あと、たまに積極的な時もある…かな。
火:そ、そうでしょうか?(赤面)。凱様は…そうですね、今仰いましたけれどけして悲観的なことを口に
なさらない方です。苦しい時でも笑顔で皆を鼓舞してくださいます。
凱:えーと。俺が初陣に行って帰ってきたときかな?
火:はい。ちょうどその日の朝くらいに、イツ花に連れられて天界からこちらに参りました。
凱:俺がそれまで一番下だったからさ。わー俺より下の子って初めてだ、可愛いなー…って思って宜しくっ
て言ったんだけど、急にぴゅーって家の中に隠れちゃってさ。俺なんかまずいこと言っちゃったかなあ、
驚かせちゃったかなあってちょっと焦った(笑)。
火:も、申し訳ありません…(汗)。その、誤解のないよう申し上げますが、第一印象はとても優しそうな
お兄さんだなと思いました。ただ、凱様がお帰りになるまで、家の中にはイツ花と凱様のお母様である
呉葉お姉様しかいらっしゃらなくて。殿方というとお父様(←根来ノ双角)しか存じませんでしたので
…優しそうだなと思う反面、急に恥ずかしくなって、いてもたってもいられなくなってしまって…。
凱:暫くは御母上の後ろから隠れるようにしてこっち見てたな(笑)。おずおずだったけど、しゃべってく
れるようになったのは次の月くらいから。
火:今思うと何であんなに恥ずかしかったんでしょうね…(苦笑)。
凱:芯がしっかりしてるところ。俺は戦では一番信頼してるから、俺の手が離せなくても火輪がいれば大丈
夫だなって思ってる。
火:な、なんだか面と向かって言われると…(赤面)。凱様は…引っ込み思案な私と違って、いつも朗らか
で…みんなを引っ張ってくださいます。当主様としてだけでなく、一人の殿方としても尊敬しています。
凱:そうかなあ…(赤面)。
凱:うーん、嫌いとまで言うようなことはないな。
火:私も、勿論ありません。
凱:いいんじゃないかな?
火:よかったらいいな、とは思います…けど。
凱:火輪。
火:皆がいる時は当主様、もしくは当主名の香流様とお呼びしています。二人きりの時は凱様…と。
凱:名前で呼び捨て。
火:えっ…と…その方がいいんでしょうか…(困)。
凱:いや、無理にとは言わないけど(笑)。
凱:うーん、そうだなあ。火輪は気配が鹿…っぽい。
火:凱様は…そうですね、犬…が一番近いでしょうか。大きくて立派な犬。
凱:そう?俺、多分男にしてはでかくない方だと思うけど…(笑)。
火:誰に対しても優しくて朗らかだけれど、威風堂々というか…貫禄がある、という感じですから。
凱:そうかな、単に懐っこいだけだよ(笑)。
14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる?
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凱:火輪が欲しいなって思うもの。女って何もらうと嬉しいのか、よくわかんないし。
火:そうですね…何がいいんでしょう。音色の綺麗な鈴、とか…うーん、難しいですね。
凱:そうだなー。俺、そういうのにはかなり無頓着なんだよな。火輪が俺のために選んでくれるなら何でも
嬉しいし大事に使うよ。
火:私は…特に何も。
凱:ない?それはちょっと…寂しいなあ。
火:……(赤面)。その…もう十分です。
凱:…え、そ…そう?何が?
火:……(赤面)
凱:(な、なんか照れてるみたいだな、俺ヘンなこと言ったかな)
凱:火輪は自分に自信ない感じがする。引っ込み思案とかそういうんじゃなくて。俺はもうちょっと自信持
ってほしい。俺は信頼してんだから。あと…不満、というほどじゃないけど、二人きりの時くらいは敬
語使わなくていいよ。
火:も、申し訳ありません…(困)。性分なものですから…。
凱:まあ、敬語の方は無理にとは言わないけど(笑)。で、火輪は?
火:えっ?
凱:不満ある?っていう質問の答え。
火:ええと…特にないです。
凱:…火輪。あるんならちゃんと言えよ。
火:お見通しですね…(苦笑)。凱様は、いつも朗らかで前向きな方です…でも、よく「大丈夫だよ」って
仰るんですけれど、たまにほんとに大丈夫なのかなって思う時があります(笑)。あ、勿論討伐先では
ほんとに大丈夫だなって安心できるんですけれど、そうじゃない普段の時に。何も考えてないけれど
「大丈夫だよ」って仰っていそうに思える時が。
凱:前向きすぎる部分がモロに出てるなあ…(苦笑)。討伐先ではよーく考えて判断してるけど、家でほど
けきってる時とかは結構何も考えずにポロっと言ってるかも(笑)。
凱:父さんに言わせると、歯をむいて嬉しそうににっ、って笑うらしいんだけど。
火:あ、それは分かります。凱様が笑っていらっしゃると、みんな嬉しい気持ちになりますよ。
凱:そ、そんなに嬉しそうに笑ってんの?俺。
火:ええ、本当に(笑)。私は…髪の毛を耳にかける仕草をよくするみたいです。
凱:ふーん、火輪そんなことしてんだ(笑)。
凱:えーと。あるかもしれないけど仕草に関する癖はよくわかんないや。口癖なら、よく「あの…」って言
いかけて止めることがあるな。
火:あ…。
凱:言いかけてどうしようかな、やっぱやめようかな、っていう感じだな多分(笑)。
火:は、はい(苦笑)。凱様は…よく拳のところの胼胝を触っていらっしゃいますよ。
凱:あれ?そうかな?確かに職業柄、手には胼胝あるけど(←拳法家)。
火:今こうやって質問に答えている間もしばしば。
凱:あ、あれ??
19 相手のすること(癖など)でされて嫌なことは?
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凱:火輪は無理しすぎる。討伐先で、ばててたり怪我して辛かったりしても、みんなにばれないように我慢
して、大丈夫ですって言うだろ。
火:も、申し訳ありません…(焦)。
凱:心配かけたくないって気持ちからなのは分かるけどさ。逆に心配になるから、ほんとに辛い時はちゃん
と言えよ。
火:は、はい(しゅん)。
20 貴方のすること(癖など)で相手が怒ることは何?
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凱:そもそも火輪って俺に怒ったことあったっけ?
火:(考)…ない…と思います。
凱:…我慢してない?
火:も、勿論そんなことありませんよ?これはほんとですから(手を顔の前でぶんぶん)。
凱:どっ!どこまでって…そ、そんなのどうだっていいだろ…(狼狽)。
火:い…言わないとダメなんでしょうか…(赤面)。
凱:どこまでって、だからその――そういう間柄、だよ…(赤面)。それじゃわからない?だからそうい
う間柄だって言ってんだろ!分かれよ!(茹)
火:が、凱様……お声が大きいです…(茹)。
凱:え、えーと…大体どっか行くときはみんな一緒だから。二人で出歩くと逆に不自然だし。
火:そ、そうですね…先日、都に買出しに行ったんです。明海ちゃん…あ、凱様の妹さんです…を家に一人
でお留守番というわけにもいきませんから、みんなで行きました。
凱:二人っきりじゃないからな(笑)。買いたいもん買って、普通に出歩いてただけ。
火:そうですね。明海ちゃんは、都に出るのが初めてだったので、ずっと凱様の腕にくっついて歩いていま
したよ(笑)。
凱:妹が一緒なんだから、進むわけないだろ(苦笑)。この手の話題はもういいよ……。
火:……(赤面)。
凱:さっき言ったけど、二人きりで出歩くのってないからな。行ってみたいのは祭りだけど。
火:賑やかそうですよね。いつもみんなで行くので…二人で行ってみたいな、とは思います。
凱:…これは答えようがないなあ。
火:何か特別な日には、イツ花のお手伝いをしてご馳走を作ると思いますけれど。
凱:この手の質問はほんと苦手だなあ…(赤面)。でもマジメに答えないとダメだよな、こういうのは。え、
えーと(咳払い)。俺達はこれからまだ戦ってかないといけないし、交神だってすることになるけど、
それでも一番好きなのは火輪だから。
火:……。
凱:うわ!何で泣くんだよ!(焦)
火:す、すみません…(泣)。
(火輪が泣き止むまで少々中断)
凱:…ここまで言ったんだからいちいち確認するなよ…そうだよ(赤面)。
火:は、はい……(赤面)。
凱:俺は特にない。
火:「我慢するなよ」とか「隠してないで言えよ」と言われることですね…。問いの19でも少し触れました
けれど、何か我慢していたりすることがあって、それが知れないように大丈夫です、って答えても全部
お見通しなんです。
凱:何となく分かるんだよ。気配で。火輪は何かと我慢して、大丈夫ですって言っちゃうからなー。
火:き、気をつけます…。
凱:どうする、と言われてもなあ。そんなこと、疑惑も含めてこの先も起こらないと思うよ。だからどうも
しない。
火:凱様はそういうことをなさるご気性ではありませんから…私も答えられません。
凱:もし仮にさあ、他の女が好きになったとするだろ。そう言うときはちゃんと今の相手に伝えてけじめを
つけるべきだと思うんだよ。両方ってのは卑怯な話だよな。俺はそう言うの好きじゃない。
火:そ、そうですよね…。
凱:な、何でそんな沈んだ声出すんだよ?…べっ!別に俺が今そうってわけじゃないぞ?!こういうときは
そうするべきだよな、って話!(焦)
火:も、申し訳ありません…(汗)。誰か他の方が凱様の前に現れたら、私なんか太刀打ちできないんだろ
うな、って思って…。
凱:そういうとこが自信ないんだよなー。火輪はもっと自分に自信持っていいと思うよ。ていうか俺を信じ
ろよ、他の女にひょいひょい気移りなんかしないから(苦笑)。
火:は、はい…(赤面)。
凱:ううーん。たとえ話だからあんまり実感ないけど、何かあったってことだから探しに行くんじゃないか
な。まあよっぽどのことがない限り、ヘンなごろつきとかに絡まれても火輪なら大丈夫だとは思うけど。
火:私は…どうするでしょうか。とりあえず待ち合わせ場所が外、というお話ですよね?まず家に連絡をと
ってみて、それでそちらにいらっしゃらないようでしたら…凱様と同じように探しに行くと思います。
凱:でもデートに、ってことは待ち合わせ自体家の連中知らないってことじゃないか?
火:あ…そうですね(汗)。そうしたら自分で探しに行きます。
凱:うーん。火輪はほっぺたがすべすべしてて睫毛が長いなあと思った。好きっていうか強く印象に残って
る…かな。え?見えないのに何で分かるんだ、って?問いの21で聞いたくせにいちいち言わせるな
よ!(赤面)
火:(赤面)え、ええと…。私は…目、でしょうか。
凱:目?見えてないけど…(笑)。
火:何も映していないから、逆にとても綺麗だなって思います。
凱:うーん、俺自分の顔も知らないからなー(苦笑)。
凱:仕草については詳しくはわかんないから…(苦笑)。
火:色っぽい、といわれましても…困ります、そういうのはよく分かりません(苦笑)。
凱:火輪の香の香りがふわってする時。なんか嬉しい。
火:私は…凱様が私に向かってにこっと笑ってくださる時です。
凱:あんまり嘘ってつきたくないけど…場合による。美桜姉が亡くなる時みたいな場合は、ほんとのことは
言っちゃいけないと思うし。
火:…そうですよね。私も…なるべくならつきたくはないですけれど。仕方がないときって、あると思いま
す。
凱:一応補足しとくと、美桜姉が危篤になったのは、俺達が大江山から帰って来た時だったんだよ。…朱点
童子は倒したの?って言われて、あいつはただの抜け殻でした、なんて…言えないだろ。
凱:みんなが怪我もなく元気でいる時。火輪が近くにいたらもっと嬉しいけど。
火:そ、そうでしょうか(赤面)。私は…凱様が笑っていらっしゃる時ですね。とってもあったかい気持ち
になります。
凱:ど、どんな笑い方してんだろうな俺…(赤面)。
凱:喧嘩じゃないけど、さっき言ったみたいに火輪が無理してるなって時は、休ませてちょっときつめに注
意する。
火:も、申し訳ありません…ただでさえあまり体が丈夫ではないから、私一人のせいでみんなの足止めする
のは悪いな、って思ってしまって…。
凱:誰もそんなこと思ってないから(苦笑)。むしろ無理してる方がみんな心配すんだから。
火:はい、気をつけます…。
凱:喧嘩ってわけじゃないからなー。仲直りもなにも。言うことが終わったらそれで終わり。
火:直そうかな、とは思うんですけれど…(苦笑)。
凱:もしそうだったら…今度は人並みの体になってるといいよな。
火:…はい。
凱:火輪。…泣くなよ(苦笑)。
火:……はい。
凱:なんとなーく火輪が見てるかなって思うとき。
火:わ、分かります?(赤面)
凱:なんとなーく、ね(笑)。
火:私は…問いの30と答えが同じになってしまうんですけれど、無理したり我慢したりしていて、凱様から
無理するなよって言われる時に。
44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?
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凱:なんか大雑把な質問だな。どんなの、って言われても。火輪が嬉しいなって思うことはなるたけしてや
りたいし、火輪が辛いとか哀しい思いをしないように頑張りたいなとは思うよ。
火:凱様の足手まといにならないように、と思っています。
凱:その気持ちはとっても嬉しいけど、だからって無理はするなよ。俺は火輪が辛い思いする方が嫌だから。
火:は、はい…(汗)。
凱:うーん。沈丁花とか金木犀とか橘あたりかな。あれって咲いて香りが漂ってると、ああ咲いてるなーっ
て何か嬉しくなるだろ。そんな感じ。火輪が近くにいると、ああいるなーって嬉しいから。
火:そ、そうなんですか?(赤面)凱様には…竜胆でしょうか。
凱:ふーん。それってどんな花?
火:色がとても鮮やかで綺麗なんですよ。凱様の目の色に似ています。
凱:俺にはよくわかんないけど、そうなんだ(笑)。
凱:うーん、俺はないな。見えないのも別段不自由感じてないし。あ、でも字が書けないから書き物とかは
全部火輪にやってもらってて、それはちょっと申し訳ないなって思う。記録の類はいっつも俺がしゃべ
って火輪が書きとめる感じだから。
火:べ、別に私は苦になんて感じてませんよ、本当に(手を顔の前でぶんぶん)。私は…この引っ込み思案
な性格です。もうちょっと、積極的になりたいな、とは思うんですけれど。
凱:この先色々あるけど、これだけはそうありたいと思うよ。
火:そうですね…私も、そう思います。
凱:ふー。50問って長いなあ(苦笑)。え?100問版もある?いいよもう。これ以上何聞くんだよって感じだ
し。
火:あと50問も何を聞かれ…(何気なく続きをめくってみる)……!!!!!
凱:えっ?火輪?何だよ、どうした?
火:なっ!なっななな何でもありません!!!(茹)50問で終わりです!!!
凱:?????
この質問は、
「BIANCA」様(管理人:南斗あきら様)からいただきました☆51問目から先もこちらにあります。