『華、薫る』に登場する梁(左)と蓮華(右)。どっちも薙刀士です。梁は日下部家五代目当主の嫡子、
ひたすらに天然な男の子(笑)。蓮華は梁よりも二ヶ月年上で、母神(春野鈴女)からもらった可憐な花
の香りを常に纏っている美少女ですが、お父さんを初陣直前に戦で亡くしたのを境に心を閉ざし、無口で
険のある表情の子になりました。お父さんを死に至らしめた鬼を憎んでおり、一人で白骨城討伐を断行す
るなど結構無茶な一面もありますが、内面はかなり繊細で脆く、梁を通じて徐々に周囲に心を開きつつあ
ります。質問の時期としては、『華、薫る』の話の後の2ヵ月後くらい。まだ二人の間はてんで発展して
いません(笑)。つーか発展すんのかなあ(^^;
本来100の質問ですが、ここでも50問までを使わせていただいてます。
梁:日下部 梁です。宜しくお願いします。
蓮:日下部 蓮華。
梁:うーん。意味がわからないけど、天然ってよく言われます。あと、実は結構頑固みたいで…やるんだって決め
たらテコでも動かないんだって。そうかなあ。
蓮:普段そっけないんだけど、凄く直情的になることがあるみたい。
梁:黙ってると怒ってるのかなって思われちゃうけど、ほんとはみんなのこと気遣ってて優しいです。
蓮:…天然。
梁:ねえ、それどういう意味なの?
蓮:今のあなたみたいな反応する人のこと。
梁:??僕、何か変なこと言っちゃった?
梁:僕が初めて家に来て、冬夜兄さんに家の中を案内してもらってる時でした。
蓮:二人が庭を歩いてる時に、私が部屋から出てきたの。
梁:その時目が合ったんだよね。
蓮:まあね。
梁:綺麗な子だなーって思いました。あと、すごくいい香りがしました。
蓮:のほほんとして、幸せそうな顔した子だなと思ったわ。
梁:僕、そんな顔してた?
蓮:当時はそう言う風に見えたの。
梁:えーと。しっかりしてるところと、ほんとは優しいところ。薙刀も僕より上手いし、羨ましいです。
蓮:……梁。そういう質問じゃないのよ。
梁:え?じゃあどう答えたらいいの?(きょとん)
蓮:……もういい。こんな質問に応じた私が馬鹿だったわ。
梁:嫌いっていうんじゃないけど、たまにとっても怖い顔する時があります。そうじゃなくても、いつも怒ってる
ように見えるし。僕、笑ってる蓮華の方が好きだよ。
蓮:……鈍すぎるところ。
梁:え?何?
蓮:何でもない。
梁:相性?うん、仲良くしてますけど?
蓮:いい、っていううちに入るのかしら…これ。
梁:名前以外に呼ぶ方法ってないよね?
蓮:私も別に名前でいいけど。
梁:動物って言われても…うーん、何かなあ??僕、そもそも犬と猫くらいしか知らないし…。
蓮:犬。思いっきり尻尾振って懐いてきてるような感じの。
梁:えぇー、僕そんな風に見える?
蓮:そうやって眉を八の字にしてるところなんかも、しゅんとした仔犬みたいよ。ふふ。
梁:あ、蓮華が笑った(にこにこ)。そういう顔の方がいいよ。
蓮:……!(赤面)何よ!笑ったからって珍しいものじゃないでしょ!
14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる?
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梁:ぷれぜんと、って?
蓮:贈り物のこと。
梁:うーんそうだなー。こないだ、イツ花が買ってきてくれたお団子がとっても美味しかったから、いっぱい買っ
てきてもらおうか?
蓮:私、そんなに食いしん坊じゃないわよ。
梁:嫌いだった?
蓮:…嫌いじゃないけど。
梁:じゃあ一緒に食べようよ(にこにこ)。
梁:うーん。贈り物なら何でも嬉しいです。でも最近本読むのが好きだから本が嬉しいかも。
蓮:…上の質問でああいう風に答える子だから。期待はしてない。
梁:蓮華、普段もっと笑った方がいいと思うよ。
蓮:面白くも無いのに笑えないでしょ。
梁:うーんと、蓮華黙ってると怖い顔になっちゃうから、口の端っこをちょっと持ち上げるだけでも全然違うん
だよ。
蓮:…梁はね、ほんとに鈍すぎるの。
梁:え?何が?
梁:小首をかしげる癖があるみたいです。
蓮:別に…。
梁:蓮華はたまに、どこか一点を見てる時があるよ。
蓮:それは多分考え事してる時よ。梁、親指の爪噛むのやめなさい。子供みたいよ。
梁:え、噛んでる?
蓮:やっぱり気づかずにやってたのね。イツ花に頼んで爪に辛子でも塗ってもらったら?そうすれば多分直る
わよ。
梁:え〜…それはちょっとやだ…。僕辛いの駄目だし…。
蓮:だから直せるんじゃないの、馬鹿ね。
19 相手のすること(癖など)でされて嫌なことは?
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梁:もうちょっと、笑ってほしいです。
蓮:…てんで頓珍漢なこと言ってるのに、無邪気に笑ってること。
梁:僕何か変なこと言っちゃった?
蓮:今の話じゃなくて。
20 貴方のすること(癖など)で相手が怒ることは何?
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梁:何かよくわからないけどむっとした顔されることがあります。
蓮:わかってないから怒ってるの。
梁:えー。ご、ごめんなさい。
蓮:…もういいわよ。
梁:ええと、先月は鳥居千万宮、今月は九条楼に行ってきました。
蓮:……。ほんと、やめとけばよかった。こんな質問。
梁:え、僕行き先間違えてないよね?逆じゃないよね?
蓮:行き先は間違えてないけど、質問の方向を思いっきり間違えてる。
梁:じゃ、ほんとはどういう意味なの?(きょとん)
蓮:……!(赤面)分からないならそれでいいの!
梁:でーと?あ、二人で行ったところですか?白骨城に。蓮華が一人で行っちゃったから、僕が追っかけていき
ました。
蓮:そんな殺伐とした逢引がどこにあるのよ。…他にどこにも行ってないけど。
梁:ええと、僕夢中だったんでよく覚えてないんですけど。鬼がいっぱい出てきて怖かったです、ほんとを言う
と。
蓮:…いわゆる逢引とは程遠い感じね。
梁:どこだったかなあ。白骨城の中までは入ってないから、確か夢残ヶ原とかいうところ。
蓮:何かもう…突っ込む気も起きないわ。
梁:でーとすぽっと、って何?
蓮:…二人で一緒に出かける場所。
梁:討伐先のこと?
蓮:討伐には二人で行かないでしょ!もう。
梁:あ、そうだね。危ないからなるべく大人数で行きなさいって父上もいつも仰ってるし。…じゃあ二人で行くと
ころってどこ?
蓮:知らない(そっぽ向く)。
梁:えー、意地悪しないで教えてよ(顔覗き込む)。
蓮:私に聞いてばっかりいないで、ちょっとは自分で考えなさい(赤面)!
梁:たんじょうび、って?
蓮:生まれた日のこと。
梁:生まれた日って何かするものなの?
蓮:ううん。私たち、多分二回目の誕生日はないから。
梁:そっか…。でも、もし何かするんだったらイツ花に美味しいものいっぱい作ってもらいたいね。
梁:???
蓮:……どちらとも。
梁:これ、どういう質問なの?何を告白するの?
蓮:わからないんなら答える必要ないの。
梁:大好きですよ(にこにこ)。
蓮:…喜んでいいのかしら、これ。
梁:蓮華は?
蓮:……(赤面)!何よ!そういうこといきなり聞かないで!
梁:?あいしてる??えーと、大好きっていう意味でいい?
蓮:…いいわよ。
梁:じゃあ、愛してます(にこにこ)。
蓮:何だか、微妙に腹が立ってきたわ。
梁:ええと、質問の意味がよく分からないんですけど…術のこと?蓮華と術比べしたことないんだけど…僕、くら
らとかは苦手です。
蓮:何であなたと術比べしないといけないのよ!もう。分からないんだったら答える必要ないんだってば。
梁:あ、違うんだ。よかった(ほっ)。
梁:うわき、って?
蓮:あのね、これも分からないならどうでもいい質問。
梁:「うわき」って、やっちゃいけないことなんだ?
蓮:まあ、そうね。
梁:じゃあ僕、しないよ。
蓮:…それはいい心がけね。
梁:多分すごく心配すると思います。何ともなくて遅れただけだったら、安心して待ってます。
蓮:…私、そんなヘマしないわよ。むしろあなたの方が遅れそうじゃない。遅れたら置いてっちゃうわよ。
梁:えー、待っててくれないの?
蓮:そもそも、遅れなければいいだけの話でしょ。
梁:あ、そっか。
梁:え、身体の一部?何でそんなこと聞くのかな。身体の一部、って言っていいのかよく分からないけれど、蓮華
の香りはすっごくいい香りだから大好きです。天に咲くお花の香りだから、何か懐かしくて。あと、蓮華の髪
や目って金色だから、光にあたるときらきら光って綺麗だと思います。
蓮:……。
梁:あれ、蓮華?ほっぺた赤いよ?大丈夫?
蓮:大丈夫よ!もう。
梁:色っぽい、って例えばどういうの?
蓮:…多分あなたにはまだピンとこないと思う。
梁:そうなの?蓮華はわかるの?
蓮:……!私のことなんかどうでもいいでしょ!
梁:あれ、蓮華またほっぺた赤いよ??
梁:うーん、ドキドキするようなことってないなあ。普通だよね?あ、でも白骨城ではドキドキしました。怖く
て。
蓮:…こういう答え方されたら、私だけ真面目に言うの馬鹿みたいじゃない。
梁:え、違った?
蓮:全然違う。ちょっとあっち行ってて。
蓮:…ああいう調子だけど、やっぱり男の子だなって思うときがたまにあるの。白骨城に行った時は、一生懸命私
を助けようとしてくれたし。…たまに、だけどね。
梁:蓮華、もういい?
蓮:いいわよ。
梁:嘘ついちゃ駄目って母上によく言われましたから。嘘はつかないです。
蓮:嘘をつく必要がある時もあるのよ、梁。私は上手くも下手でもないと思う。…あのね。男の子は、いつまでも
母上が、なんて言わないの。
梁:うーん、でもそう言われたのはほんとだよ。
蓮:嘘だなんて言ってないでしょ。あんまり人前でそういうこと言わないの、ってこと。
梁:そうですね、みんなで家でのんびりしてる時。討伐から帰ってきて、次の討伐に行くまではそうやって過ごし
てるから、その時が一番好きです。
蓮:多分質問の主旨が違ってると思うけど、私も今はその時が一番好きだわ。
梁:ないよね?
蓮:言い争いっぽいことをしたことはあったわよ。白骨城で。
梁:あ、それはあったね。
梁:だって、蓮華が鬼になりたいなんて言うから…。
蓮:あなただって、父様の話を持ち出したりしたじゃないの。
梁:だ、だってあれは…(しょぼん)。
蓮:…別に怒ってないわよ。
梁:結局あの時は大江ノ捨丸がどっか行っちゃったから、二人で帰ってきたよね。
蓮:そうね。
梁:?ええと、もし生まれ変わったらまたみんなと一緒がいいし、また父上の子供になりたいですけど。
蓮:…もし梁が生まれ変わったら、もう少し察しのいい子になってほしいわ。私も父様の子供として生まれてきた
いけど。
梁:うーん。どんな時?
蓮:何よ!何で私に聞くのよ。ちょっとあっち行ってて。
蓮:白骨城で絶体絶命だった時にね。自分の命が危ないのに、私を助けようと一生懸命になってくれたの。…愛さ
れてるとか、そういう感情に基づいてるのかはかなり疑問だけど、一生懸命だったことはほんとなのよ。
梁:蓮華、まだ?
蓮:もういいわよ。
梁:これって二人一緒に答えるんじゃないの?
蓮:あなたがてんで頓珍漢なことばっかり言ってるからでしょ!もう。
44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?
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梁:蓮華、僕変なことばっかり言ってる?何か分からないけど、こうやって怒られることが結構あるんです。
蓮:…あなたが鈍いからよ。
梁:ええと、みんな大好きだからみんなが嬉しいなって思うことをしたいと思います。
蓮:…方向性が違うの(ぼそっ)。
梁:え、何?
蓮:別に。
梁:誰にも死んでほしくないです。最近、徐々に僕たちの呪いっていうのがどういうものか分かってきたから。僕、
呪いが解けるように頑張りたいと思います。
蓮:私ももう…誰かに死なれるのは嫌よ。
梁:ないよ?
蓮:…あるような、ないような。
梁:あるの?
蓮:ないわよ!
梁:こんぷれっくす?
蓮:劣等感を抱くようなこと、だそうよ。私は――この間白骨城に一人で行って、梁やみんなに迷惑をかけちゃっ
たこと…かしら。
梁:別に誰も迷惑だなんて思ってないよ。父上は怒ったけど、それは蓮華のこと凄く心配したからだし。
蓮:…うん、分かってる。だから、私自身は余計そう思うの。これは私の気持ちの問題だから。
梁:そっか。でも、あんまり気にしちゃ駄目だよ。ええと、僕は肉がつかない体質みたいで…貧相に見えちゃうん
です。あと、背ももう少し欲しいし…父上みたいにかっこよくなりたいです。
蓮:まだ四ヶ月のくせに何言ってるの。男の子は八ヶ月まで伸びるらしいわよ。大体、もう私より大きいじゃない。
梁:ほんと?
蓮:痩せてるのはこの先どうなるか知らないけど。
梁:うーん、僕も父上みたいにお腹ボコボコ盛り上がってくれるのかなあ。お腹の代わりにあばらが浮いちゃって
るんだけどなあ。
梁:別に秘密にするようなことじゃないと思いますけど?そもそもみんな仲良しだし。
蓮:…私以外、誰も知らない。
梁:え、何?
蓮:何でもない。
梁:ずっと仲良しだよ、ね?(にこにこ)
蓮:……。そうね。
この質問は、
「BIANCA」様(管理人:南斗あきら様)からいただきました☆51問目から先もこちらにあります。