御鏡家30代目当主湧弥と、10ヶ月年下の美晴のカップリング。見てのとおり、日下部家の飛炎&環と同
じ顔の組み合わせでして、プレイヤーの妄想をこれ以上ないほどにかきたてた二人です(笑)。
湧弥は拙宅の中でも珍しいほどに頭脳明晰・冷静沈着なタイプのハイパー当主、拙宅では数少ない陰陽
師という設定持ちの子でもあります。当時いろいろと対外的に危うい立場に立たされていた御鏡家を、当
主として立ち回り守ってきました。その手段の中には、けして綺麗ごとでは済まされないことも含まれて
いましたが、湧弥は一族に自分がどう振舞っているかは告げず、一人で『外』――内裏の貴族連中を相手
にしてきました。
美晴は、初陣の頃からずっとそんな湧弥のことを一途に想いつづけていました。湧弥の方も美晴の気持
ちに早い段階から気づいていたものの、美晴の気持ちがあまりにも真っ直ぐであったため、自分が何をし
てきたかを知った時美晴が傷つくかもしれないと思い、その気持ちには気づかないふりをしよう、と決め
ていました。
しかし湧弥の寿命月、選考会の大将として出場した美晴は、貴族側からの暗殺未遂にあって昏倒。湧弥
は、相手を生かしておいては今後絶対に御鏡にとって厄介になると判断、意識が戻らない美晴を残して出
ていき、相手を屠ったものの自分も帰らぬ人になりました。
美晴は湧弥が出て行った後目覚め、想い人がもうこの世の人でないことに絶望しますが、そんな折にも
たらされたのが「湧弥に氏神の資格あり」の報。この知らせには一族全員が大喜びし、美晴は湧弥と交神、
生まれたのが後に33代目となる麗佳です。
美晴には氏神の資格はありませんでしたが、特例として死後天人の位を与えられて湧弥の傍に置くこと
を許されました。質問の時期は、美晴が天に召されて湧弥のもとに迎え入れられてすぐぐらいの頃です。
ワンクッション置いてありますが、51問目から先の回答が別頁にあります。50まででいいよという方
はこの頁だけご覧下さい。この頁にしても、バカップルというか惚気全開(笑)ですので色々とご注意下さ
い。
湧:御鏡仙人…俗名は御鏡湧弥と申します。この名は社交辞令でしか使いませんので、以下は俗名で
通させていただきます。
美:御鏡美晴と申します、よ…宜しくお願いします(緊張気味)
湧:今は氏神の身の上ですが、享年は1歳7ヶ月でした。
美:私も天人の地位を与えられた身の上なので…享年は1歳7ヶ月でした。
湧:一言で言うなら冷淡…でしょうか?(さらっと)
美:そんなことないです、当主様はとっても優しくて強くて…みんなから頼りにされてました!
湧:そうかな、有難う(笑顔)…そうですね、自分では計算高くて物事に動じないと思っていたので
すが…美晴がからむと自分でも冷静さを失うところがあるようです。自身でも認識していない部
分だったので、新鮮でしたね(笑)。
美:そ…そうなんですか?(赤面)私は――引っ込み思案で、自分の意見を言うことが苦手なんです。
美苑ちゃ…姉は私と正反対で、ハキハキしていたので…見習いたいな、と思います。
湧:見ての通り、とても純真で一途で真っ直ぐですよ。いい子でしょう(笑顔)
美:……(赤面)。ええと、当主様はさっきも申し上げましたが、お優しくて強くて…一族の誰から
も信頼されていました。当主様の仰ることなら絶対間違いはない、って。私の語彙が少なくても
どかしいです、もっともっと伝えたいことはたくさんたくさんあるんですけれど。
湧:御鏡の家ですね。イツ花が母神様のもとから引き取ってきたのを、まず最初に対面したのが当時
の当主の私でした。美晴は双子だったので、姉の美苑と二人一緒に顔合わせをしました。
美:はい。美苑ちゃ…あ、姉と一緒に当主様のところに連れて行かれまして、御挨拶をしました。
湧:これはまた可愛らしい女の子が二人も、と。双子なだけあってよく似ていたのでね。彼女らの父
親はそれはもう相好を崩しまくっていましたよ。あんな彼は初めて見ました(笑)。
美:実は緊張してよく覚えていません…当主様、という人はとても偉いんだから、粗相のないように
しないといけないねって姉と話していて…そればっかりがぐるぐるしていたと思います(照笑)
湧:俺はそんなにしかめつらしい応対をしていたのかな(笑)。
美:あ、いえその!当主様なんだからきちんと御挨拶しなきゃ、って…その後気さくに話しかけてき
て下さったので、私達もすぐに打ち解けたんです。優しそうな方だな、って思いました。
湧:私のことを全部知った上で、それでも慕ってくれていること…でしょうか。
美:どんなところ、と言われても分かりません…うまく言えません(赤面)
湧:分からない?(笑顔)
美:ええと…(赤面)その、当主様が当主様であること全部です(赤面)
湧:そんなところは勿論ないですね。
美:嫌い、ではないですが――(俯く)
湧:ですが?
美:ご自分で全部解決なさろうとして、それで――あんな別れ方になってしまったから(涙目)私も
みんなも、当主様の手助けができたらいいのにって本気で思ってました。でも当主様の足手まと
いになるだけだ、ともみんな思ってて…当主様が出陣なさった時、私はそれを見送ることすらで
きなかったから。…すみません、うまく言えないです…。
湧:すまなかったな。俺にはもうさほど時間が残されていなかったから…お前のことを待っていてや
れなかった。それに、お前にこれから人殺しをしてくる、なんてことは到底言えなかったからな。
美:で、でも…こうして氏神になられて…お傍にいられるようになりました(涙目)
湧:そうだな(笑顔)…補足させていただきましょう。私が生きていた頃は、外の連中のくだらない
争いに一族が巻き込まれていましてね。私は当主として、そういったやつらから一族を守るため
に立ち回っていました。危ない目に逢うのも手を汚すのも私だけで十分だ…と思っていたのです
が、美晴が大将を務めた選考会で、御鏡が敗北するような手はずが整えられていたのですよ。
大将が負ける、というような形でね…たかが選考会に優勝をするかしないか、程度のことで美晴
の命を狙ったんです(目を細める)
湧:これは――いかなる手段を用いても、私の命があるうちに消しておかなければならないな、と思
いました。丁度よくというかなんというか…その時私は寿命月でしたから。どうせ死ぬ身だ、と
いうことで…まあ詳細は省かせていただきますが、自分の命を引き換えにするような手段で黒幕
を消した、というような次第です。
美:でも…それは!私が気づかないでやられてしまったから…だから、当主様があんな――最期を
(涙目)
湧:いや。俺の読みがまだ甘かった、という意味では落ち度だった。(美晴を抱き寄せながら)それ
に…仮にやられたのがお前でなかったとしても、俺は同じことをしていたよ。お前が眠り続けて
いた時、美苑が「自分が代わりになればよかった」と言って泣いていたから、狙われたのがお前
であってもそうした、と伝えた。狙われたのが誰であっても、外のやつらのくだらない見栄のせ
いで…一族が危険な目に逢わされたことには変わりないからな。
美:美苑ちゃんが…(ぐすぐす)
湧:…まあ、それでもさっき申し上げましたが…自分でもかなり心中穏やかではなかった、という自
覚はありました。これは多分、美晴がそんな目に逢わされたからなのだろうなと――そう思いま
したね。他の者では感じなかっただろうというような焦りというか、後悔というか…そんなよう
な感情を覚えました。
美:……(赤面)
湧:…見てのとおりですよ、いいと思います(美晴を抱きよせたまま笑顔で)
美:……(赤面)と、当主様…あの、恥ずかしいです…。
湧:……(吹笑)美晴、お前はいつまで俺を当主様と呼ぶつもりなんだ?(笑)
美:えっ…あっ?!(赤面)だ、だって…当――ええと(おろおろ)
湧:お前の呼びたいように呼べばいい。
美:え、ええと…湧弥…様?(←なぜか疑問系)
湧:……(笑)
美:もう、笑わないで下さい(膨)だって、私が御鏡に来た時から当主様は当主様だったから…。
湧:何かな。蝶々、とか。軽やかに飛ぶ様が、純真な美晴によく似合うのではと思います。
美:そ、そんな風に見えます…?(赤面)当…ゆ、湧弥様は、ええと…犬、というか狼…でしょうか。
湧:そうか?
美:な、なんとなくです…(照笑)狼も群れの統率者がいる、と聞いたことがあったので。と…湧弥
様はそれかな、と思いました。
14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる?
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湧:何でも。美晴が望むものなら。着物でも、櫛でも…。どうせならば、めったに見かけない意匠の
ものがいいですね。美晴だけの香を調合するなどでもよいかもしれない。
美:そ、そんなにたくさんは…(照)。私は…そうですね、やっぱり質のいい着物や…当…湧弥様は
琵琶がとてもお上手なので、綺麗な装飾が施された琵琶の撥などどうでしょうか…。書物も考え
ましたが、私にはちょっと難しすぎて。何を差し上げたらいいのか…分からなくて(照笑)
湧:美晴は着物の色を合わせるのが上手なので。着物を美晴に見繕ってもらいましょうか。装飾が施
された撥、というのも勿論嬉しいですよ(笑顔)
美:そんな風に言われてしまうと緊張してしまいます…(照笑)私は、選んでいただけるなら何でも
嬉しいです。私よりも当主様の…湧弥様の方がよほどそういうものを見る目が肥えていらっしゃ
いますから。でも、交神して、娘の麗佳を授かって…こうして、お傍にいられるようになりまし
たから。それだけで十分です、これ以上のことを望んだらばちがあたりそう(照笑)
湧:神と天人の身の上なんだから、ばちは当たらないだろう(笑)。遠慮なく望んでほしいな。
湧:ありません(笑顔で)
美:……(赤面)私は…最初の方で申し上げたとおりです。今は勿論そうではないですが、当主様が
亡くなった時のことを思い返すと…不満、ではないんです。でも――やっぱり。おひとりで全て
抱えて…死んでしまったから。
湧:ああ。辛い思いをさせたな(美晴を抱き寄せる)
美:……(赤面)
湧:癖、と言うのかな。舞手――踊り屋という生まれのせいか、どうも手元に扇がないと手持ち無沙
汰というか…あるべきものがない、というような気がして落ち着かないですね。恐らく無意識に
いじっているのだろうと思いますが。
美:どうでしょうか…癖、と言われても思いつきません(考)うーん…。
湧:まあ、癖というのは自覚なくやるものが多いからな(笑)。
湧:美晴は、内心動揺すると指を組んだり解いたりしますね。
美:えっ…そ、そんなことをしてました?(赤面)動揺してる時だから、尚更気づかないのかも…。
湧:一生懸命なんだろうな、と思えてほほえましかったですが(笑顔)
美:……(照)
19 相手のすること(癖など)でされて嫌なことは?
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湧:そんなものは何もありません(笑顔でさらっと)
美:(赤面)わ…私もないです。ないです、けど――
湧:けど?(笑顔)
美:たまに、わざと私が恥ずかしがるようなことを仰って、面白がっていらっしゃるでしょう(赤面
しつつ膨れる)
湧:美晴が可愛いからつい、な(笑顔)
美:う…(な、何か結局同じ流れになっているような…/赤面)
湧:……(←確信犯的笑い)
20 貴方のすること(癖など)で相手が怒ることは何?
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湧:そうですね、今みたいなやり取りでは「もう、当主様は意地悪です」と膨れたりします。そんな
仕草も可愛いと思いますが(笑顔)
美:……(赤面)
湧:美晴は私の妻です(笑顔)
美:そ…そうです(照)
湧:生前は、そもそも二人きりになるということがほとんどなかったので…外に出た、というわけで
はないですが、二人きりになったと言う状況であるならば、私が夜中に戻ってきた時に美晴が待
っていてくれた時でしょうか。美晴がまだ4ヶ月ぐらいの頃です。
美:あ…(赤面)そ、そうですね。
湧:美晴に裸を見られたのはあれが初です(笑顔)
美:だ、だって…!(湯気)
湧:……(笑)。こんな物言いではあらぬ誤解を招きそうだ、仔細をお話しましょう。
美:(当主様、またわざと言ってる…/赤面)
湧:あの当時は、先ほど申し上げましたように私が『外』相手にあれこれと立ち回っておりましてね。
夜遅くになることも珍しくなかったのですよ。家の者たちには手出しをさせないようにしていた
ので――勿論、信用していないなどという理由ではなく、『外』相手の綺麗事ではないことに手
を染めるのは私だけで十分だ、と思っておりましたので。師がそういう思想の人でしたから、私
も自然とそうなったのでしょう。だから帰りが遅くても先に休め、と皆には言ってありました。
皆はもう休んだだろうな、と思いながら戻ってきたところ、起きて待っていてくれた美晴が出て
きた…そんなところです。
美:当主様にお帰りなさい、ぐらいのことは言いたくて、起きていようって思って待っていたんです
…実は、ずっと起きてたわけではなかったんですけど…待っている途中でちょっとうとうとして
しまって(赤面)物音がしたから目が覚めて…当主様が戻っていらしたんだ、と物音のするほう
に行ってみたら――
湧:井戸端で体を流していた私が目に入った、というような状況です(笑)
美:そ――(湯気)そうです…。ごめんなさい…。
湧:美晴のうろたえようと言ったらなかったな(笑)。
美:あ、当たり前です!(膨)だって、もう水浴びするような季節でもなかったし…当主様は、家で
はいつもきちっと着物を着ていらしたから…まさか、そんなとこで裸になってるなんて思わない
です(赤面)
湧:冷たい水で身体を流したい気分だったんだ、家の中は静まり返っていたから皆寝ているだろうと
思って(笑)その後どうしたか、ですか?その後のことはご想像にお任せしましょう、大したこ
とはありませんでしたよ。
※『月下の旋律』のラスト以後の展開はご想像にお任せします(笑)。ぼかした方がいいかなと思っ
たので…。
湧:生前は、二人きりで出かけるようなことは特にありませんでした。今は館の中で過ごすことが多
いですね、楽を奏でたりしてのんびり過ごしていますよ。
美:はい、今ここで当…湧弥、様、と一緒にいられるだけで幸せです(照)
湧:(言い間違えないように一生懸命だな…/笑)
湧:拙宅では誕生日を祝うという風習はありませんが…目出度いことであることは間違いないので、
先ほど申し上げたような贈り物をしましょうか。美晴が御鏡に来てくれた喜ばしい日ですから
(笑顔)美晴は水無月の生まれなので、涼やかな色合いの生絹(すずし)などでもよいかもし
れませんね。季節の花と、歌も添えてやりたいかな。
美:そ、そんなにたくさん要らないです(照)本当にもう、十分ですから…。私は…そうですね、や
っぱり先ほど申し上げたようなものを贈ると思います。気の利いた演出なんてできませんし(照
笑)。
湧:どちらでもないんですね、美晴の姉である美苑から私に伝えられましたので。
美:私はその時、選考会での出来事で意識がなくて…当主様がもうお戻りにならないつもりで出て行
かれる時だったから、美苑ちゃ…あ、姉が伝えてくれたんだそうです(涙目)
湧:美晴はずっと当主様のことが好きだったんだ、行かないでくれと――美苑から涙ながらに引き止
められました。そうしてやりたいのは山々だったんですが…初めの方で申し上げましたように、
生憎私の方にはあまり時間が残されていなかった。それに、美晴に人殺しをしてくる、などとも
言えませんでしたから。「知っていた」と答えました。美晴の気持ちがあまりにも純粋だったか
ら…一族を守るためにせよ、綺麗ごとではないことで手を汚しすぎた俺は答えるべきではないと
思った、と。
美:私は、そんなこと気にしません(涙目できっぱりと)私だけじゃなく…みんな気になんかしてま
せん。むしろお一人でそれだけのことを背負わせてしまって…申し訳なかったし、悲しいって思
いました。気にしなかったから…それでも、当主様に逢いたかったから…私は、交神をお願いし
たんです。みんなだって同じ気持ちだったから、私達の交神を心から喜んでくれました。
湧:…そうだったな(笑顔で美晴を抱き寄せつつ)。先ほど、皆のことを信用していないわけではな
い、といいましたが…信じきれていなかったのかもしれませんね。私は、本当に良い家族に恵ま
れましたよ。
美:……(照)
湧:美晴は私のただ一人の妻です、代わりなどいません(笑顔でさらっと)
美:……!(赤面)ええと、私もです…。
湧:ええ。勿論、愛してますよ(笑顔)
美:……(湯気)私もです…。
湧:美晴は『私もです』以外のことも言って欲しいな(笑)。
美:えっ…(赤面)(中略)(さらに中略)あ、愛してま…す(小声)
湧:弱い、というか…先ほど申し上げたように、「当主様は意地悪です」と頬を染めながら膨れるよ
うな仕草は、とても可愛いと思いますね(笑顔で)ついその顔をもっとさせてみたくなる。
美:……(も、もっとって…/赤面)
湧:そんな疑惑は、生じるはずがないのでどうもしません。
美:……(赤面)先ほど、当主様が仰った言葉を私も信じたいので…私もどうもしません。
湧:そうかな、浮気ではないにしろ――俺は。
美:全部知ってます(赤面)…当主様が、『外』相手にどう振舞っていらしたかも…知ってますけど、
それは関係ありません。
湧:(美晴を抱き寄せる)有難う。
美:……(赤面)
湧:今のやり取りでなんとなくお察し頂けたかもしれませんが、私が『外』相手にとった手段として
は――懐柔するか、消すかの二通りでした。懐柔の手段のひとつとして用いたのがその――まあ、
いわゆる閨事がらみのことでしてね。ただ…あれはあくまでも手段でしたし、美晴が御鏡に来る
前からのことでしたので。今は必要がないのでしたいと思いません、美晴を悲しませたくない。
美晴が浮気をするという可能性も考えられないので、許す許さないといわれましても…答えよう
がないですね。
美:(赤面)わ、私も…好きではないし、したいとも思いません。先ほども言いましたが、当主様の
言葉を信じます。
湧:式神を放ちましょう、危ない目に会っているといけないので。問題ないようであれば式神を戻し
てそのまま待ちますし、何か厄介ごとが起きているようであれば、式神に守らせておいて直ちに
美晴のもとに向かいます。
美:私にはそんなものが使えないですし、当…(あっいけない!また…)ゆ、湧弥様は時間に几帳面
な方なので遅れるのはおかしいと思って…探しに行くと思います。
湧:……(漸く思い出したな/笑)
美:また面白がっていらっしゃるでしょう、もう(膨)
湧:そういう顔が可愛らしいから、つい見てみたくなるんだ(笑顔)
美:う…だ、だって…(赤面)
湧:ふむ。問い50より前までは、子供が読んでも大丈夫な仕様…でないといけないんだったかな。
美:な、何をお答えするつもりだったんですか…(赤面)
湧:さあ(笑顔)。じゃあ…髪かな。絹糸のように艶やかで美しいと思うので。
美:そっ…そうですか?(照)
湧:美晴の髪は同じ世代の娘たちの憧れの的だったぞ、艶と癖のなさがうらやましがられていた。美
晴の方はどうなのかな、この質問に対しては(笑顔)
美:え、ええと…?!体の一部、ってその――何を答えればいいんでしょう、か…(赤面)
湧:体の一部、を答えればいいんじゃないかな。別に俺は子供向けじゃない答えでも構わないが(笑)。
美:そ、そんな答えはできません…(赤面)。ええと、じゃあ――手、と…背中でしょうか。
湧:手はなんとなく想像がつくが、背中は予想していなかったな。どうしてだ?
美:手はその――舞手だからか、所作が綺麗でいらっしゃるので…。背中は、初陣のときに私と美苑
ちゃんの前に立って、守って下さったでしょう。その時に見た背中が…忘れられなかったから
(照)。
湧:なるほど、そういうことか(笑)。
湧:これは…どうなのかな、質問の内容から判断すると多少きわどくてもよいのかな(笑)。
美:き、きわどいことは仰らないで下さい…(赤面)
湧:まあ、子供が読んでも大丈夫な仕様、ということに一応従おうか(笑)。美晴は普段長い髪を下
ろしているので…月並みな答えではありますが、その髪からふと白い首筋が見えると、大層色っ
ぽく思えますね。先ほども申し上げましたように、美晴はとても美しい髪の持ち主で…色も淡い
赤なので、肌との対比もあってなおのこと色っぽいのではと。
美:そ、そうですか…?(照)ええと、私も…答えないといけないんですよね(赤面)
湧:是非聞いてみたいな(笑顔)
美:え、ええと(赤面)ふと、私の方に優しいまなざしを向けてくださることがあって…優しいんで
すけど、多分――色っぽい、とも思うんです(照)
湧:そうかな?そういう時の俺は多分、美晴が可愛いなと思っているだけだと思うんだが(笑)。
美:……(赤面)
湧:美晴が可愛いな、と思える時でしょうね(笑顔)
美:う……と、当主様がこういうことを仰る時です(赤面)。
湧:嘘ぐらいつけなければあれこれと立ち回れませんでしたので…とは言っても、美晴に嘘をつかな
ければならない状況が今はまずありませんのでね。ついたことがなかった、というわけではない
です。知らない方がいいようなことが色々とありましたからね…生前は。
美:でも、全部知りました。知っても…何も、変わりません(赤面しつつ真顔で)
湧:そうだな、有難う(笑顔)
湧:美晴とこうして過ごしている時すべてが幸せに思えますが…まあ、一番幸せなのは何か、と問わ
れればやはり――美晴とともに閨に入っている時でしょうね。
美:えっ…?!(赤面)
湧:愛しいと思う存在が腕の中にある時ほど、幸せなことはないですよ(笑顔)。
美:と、当主様!!50より前はその――そういう類のことはっ…(茹)
湧:このくらい大した内容でもないだろう、どうせ50以降はもっと赤裸々な内容になるわけだし
(笑)。美晴はどうなのかな。
美:え、ええと?!(赤面)そ、その…当主様と一緒にいるとき全部です…。
湧:もう少し具体的な話が聞いてみたいんだが(笑)。
美:(赤面しつつむきになって)ぜ、全部です!
湧:……(笑)。
湧:いわゆる喧嘩と呼べるようなことはなかったですね。敢えて挙げるとするなら、今までも何度か
ご覧になったかと思いますが…私の物言いに対して、美晴が「当主様は意地悪です」と頬を染め
ながら膨れるようなやり取りでしょうか?喧嘩というよりは、第三者にしてみれば呆れて退場し
たくなるようなやり取りの類です、先程から申し訳ない(笑)(←確信犯)
美:(赤面)じゃあ、意地悪なことなさらないでくださいね(膨)
湧:美晴がそんな可愛い顔をしなければな(笑顔)…折角夫婦で回答せよとのものですし、ご覧下さ
っているお客様もそういった類の回答であるとご承知のことだと思いますので――この際包み隠
さず惚気させていただこうかと思います。普段はさすがに、ここまでではないですよ(笑)。
美:もう(赤面)
湧:ご覧になったとおりです、喧嘩と呼べるようなものではないですね(笑)。だから仲直りも何も
ないので、次の回答は省かせていただきます。
美:……(赤面)。
湧:このままともに過ごせるならそれで十分ですよ。もし輪廻の中に戻ることがあるのなら、そこで
も美晴とともに在りたいと思いますが(笑顔)。
美:わ…私もそう思います(照)。
湧:初めの方でも申し上げましたが、私のことをすべて知った上で、それでも…こうして慕ってくれ
ている。先ほどの告白に関する質問で、美晴が言ってくれたことなどは特に…愛されているなぁ、
と感じられましたね。嬉しかったです(笑顔)
美:そ…そうでしょうか、私はただ――思ったままのことを言っただけです(照)。
湧:美晴はこの質問についてはどう思うのかな。
美:えっ…と(赤面)…その、さっきの答えと被ってしまうんですけれど。当主様と一緒にいる時全
部です…。
湧:お前は俺の妻なんだから、大事にするのは当たり前だろう(笑顔)。
美:……っ(茹)。じゃ、じゃあ!あんまり意地悪なことは仰らないで下さいね。訂正します、意地
悪なことを仰らない時の当主様と一緒にいる時です(赤面)。
湧:美晴に意地悪をしようと思ってやっているわけじゃないんだけどな(←涼しい顔で)
44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?
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湧:ありませんよ(笑顔でさらっと)
美:え…ええと、私もありません(照)
湧:今さっき、俺が意地悪だと言っていなかったか?(笑)
美:う…(赤面)でも、あれは!私のことが嫌いというわけでなさっているわけじゃないから――
湧:それはちゃんと分かってくれているんだな(笑顔)
美:(赤面)で、でもそういうことはやめて下さい(膨)
湧:考えておく(笑)。
湧:美晴が嬉しい、快いと思えることを極力してやりたいですね。…まあ、何度もご覧下さっている
ように、美晴が可愛く恥ずかしがる様子をつい見たくなってしまうこともありますが(笑)。
美:も、もう!今考えておくって仰ったばかりでしょう!(赤面)
湧:赤いつつじ…でしょうか。昔から可憐な娘にたとえられる花です、髪色と相まって美晴にはよく
似合うと思いますね。
美:そ、そうでしょうか(赤面)私は…ええと、さほど花には詳しくないんですけど、当主様は木蓮
…白い方、白木蓮と言ったでしょうか。あの花かなと思います。
湧:何故そう思う?(笑顔)
美:えっ…と(赤面)、当主様は白い着物をお召しになることが多いので。やっぱり、似合う花の色
というと…白い花かな、って。でも、小さい花よりも大きい花…草よりも木に咲いて、みんなを
支えてくれるような類かな、と思いました。
湧:そうか(笑顔)。では、今度土神の誰かに頼んでそのふたつを宮の庭に植えてもらおうか。天は
常春の気候だから、いつも美しい花を咲かせてくれるだろう。
美:そ…そうですね(照)。
湧:私も土の氏神ですが、生前持っていた力にその傾向があったというだけで、別に草花を司るとい
うわけではないので…(笑)。そういうことは108神の誰かが得意でしょう。お地母殿あたりに
きいてみましょうか。
湧:生前の私は、美晴に対して隠し事だらけでしたね(笑)。何度か美晴が言ってくれているよう
に、そういった隠し事を全部知った上で今は私のことを慕ってくれている。本当に嬉しいこと
です。
美:私は何もありません、隠すようなことはないですし(照笑)。
湧:とはいえ…そういったことが負い目になるかというと、そういうわけではありません。必要だっ
たからこそ行っていたのですし、美晴が気にしないと言ってくれてもいるので。
美:はい(照)。私は…この引っ込み思案な気性です。姉のように、もっと積極的になりたいな、と
思います。
湧:美晴のそういうところが可愛いな、と俺は思っているんだが…勿論、積極的になってくれること
は嬉しいな。色々な面でね(笑顔)
美:な、何の話を仰ってるんですか(赤面)
湧:勿論公認ですよ。先ほど美晴が申しましたが、私達の交神に際しては…息子を始め一族全員が心
から祝福してくれたそうです。
美:はい…嬉しかったですが、交神から戻った後は、美苑ちゃんや鈴華ちゃんからからかわれて…少
し恥ずかしかったです(照笑)。
湧:それだけ喜んでくれたということだろう、俺も嬉しいな(笑顔)娘の麗佳も皆から可愛がられた
ようで、何よりでした。
湧:勿論。美晴に悲しい思いをさせた分、これからは幸せにしてやるつもりですよ。
美:(照)…嬉しいです…。
湧:さて。51問目から先は子供は見てはいけない、という類――閨についての質問だそうです。管理
人殿が一度くらいは51問目から先の答えが見たい、と仰るので答えさせて頂きましょう。
美:う…(茹)こ、心の準備が…。
湧:そういうわけですから、ここから先は元服を迎えていらっしゃらないお客様は御遠慮願います。
見てもよいというお客様は、この頁の『あどれす』の末尾、拡張子の前に閨事の手数と聞いて連
想する二桁の数字を書き加えてお進み下さい(いくら閨に関わるものであるからといって、こん
な数字にしなくても…全く/苦笑)。50まででよいというお客様は、頁下部の入り口から文字置
き場までお戻り下さい。ここまででも随分惚気てしまいましたが、お付き合い有難うございまし
た(笑)。
この質問は、
「BIANCA」様(管理人:南斗あきら様)からいただきました。51問目から先もこちらにあります。