日下部一族の系譜(5〜6世代目)


 日下部家の系譜です。初プレイだったので、記録があまり残ってない部分が多い…(^^; 画像が表示されないのは、まだ描いてないだけ(痛)なので、そのうちつけます。

<5世代目>
光留
光留 みつる(1021年6月〜1023年2月)5代目当主 風髪・火目・風肌 指南書左2下5 薙刀士 氏神名『魔神日下部』  モヒ顔のと印虎ひかるの間から生まれてきた美男。御年4ヶ月で当主となった人。若年 当主歴代2位(1位は飛炎の2ヶ月)。  朱点童子討伐隊選考会に彗星のごとく現れて見事優勝し、彼以後急速に家が潤い始める ことに。生前はかまいたち装備で大活躍してました。  幼少期から巌から度を越した指南でビシバシしごかれて育ちましたが、本人はなんとかそ れに応えようと懸命に努力してきました。元々それなりに優れた素質の持ち主ではありまし たが、生まれながらに抜きん出た能力を持っていてそれをのびのびと開花させた飛炎とは違 って、文字通り血の滲むような努力で本来以上の能力を引き出した努力型の天才。  巌の指導があんまり厳しすぎるので、一時期は自分は父親から愛されていないのではないか とも思いましたが、安積のフォローで健やかな心を失わずに済んだという経緯があります。  光留自身は、そんなわけで父とも兄とも慕っていた安積を人柄面でも実力面でも次期当主 に相応しいと思っていたんですが、巌の独断で少年のうちに当主を引き継ぐことになりまし た。若輩の自分が敬愛する安積を差し置いて、と悩む光留に「引け目を感じることはない」 と言ったのは安積であり、背中を押したのは幼い頃から彼を気遣ってきたイツ花で、光留は この二人を心の支えにしながら当主として一族を率いていきました。  しかし、その安積が不運の重なりによって目の前で戦死。弟の突然の死に動揺する輝燐 や、父の死を受け入れられず心を閉ざしてしまった蓮華を前にして、自分がしっかりしな くてはならない、と、辛さを押し隠して当主としての責務を遂行し続けました。この時期の 彼を影ながら支えていたのはイツ花で、イツ花のことは少年の頃から自分にとって特別な存 在として意識していながらも、自身の当主という立場と彼女は一族を支えるために天から使 わされたのだから、ということでその感情を抑えたまま、伝えることなく生涯を終えました。  彼以後や他の一族でも、鬼狩りの者として優れた一族はたくさんいましたが、統率者とい う面では光留が一、二を争うのではないかと思っています。一族にとって最良の選択になる ならば私情を抑えることができる性格。イツ花に対しての感情を表にほとんど出すことがな かったのも彼のそういった気性ゆえでした。  一族初の氏神昇天者ではありますが、『水影ノ五ツ華』では氏神の資格がありながら昇天 はしなかった、ということになっています。  『水影ノ五ツ華』を描いて思ったことは、彼は間違いなく拙宅一族の中でも「苦労人第一 位」だなと…ごめん…orz    「イツ花なら、こう言うだろうよ…バーンとォ…! あの世に逝ってみよォ…、ハハハ…」
冬夜
冬夜 とうや(1021年12月〜1023年8月)6代目当主 水髪・火目・火肌(『華、薫る』では風肌扱い) 指南書右2下5 剣士  の息子。パパに似ず妙に顔黒なのに、野菜嫌いなところだけ似てしまった(笑)。 名前の由来は、幕末降臨伝ONIの冬夜兄さん。はっきり言って似ても似つかない顔ですが、 何となくフィーリング(どういう)  本来は水髪火目火肌、というカラーリングなのですが、これを白黒で再現しようとすると、 髪の毛と肌とのコントラストがうまくつかず、妙にのっぺりしてしまうので、『華、薫る』 では肌は白いです(肌にあんまり濃いトーン貼るの好きじゃないので…)。けして肌にトー ンを貼るのがめんどくさかったわけじゃないんです(笑)。  初陣の時、相翼院で悪羅大将+太鼓持ちの武人重ねがけ→攻撃のコンボをモロに食らって 危ういことになりかけたんですがが、安積の奥義で何とか事なきを得ました。ゲームでは双 方健康度が下がっての帰還になったわけですが、『華、薫る』では安積のみが死亡という悲 惨な結末を迎えることになります。初陣でこの展開も、蓮華と同等かそれ以上のトラウマに なりかねんと思ったので、『華、薫る』ではもうちょい後ということになっております(い い加減だなあもう…)。  蓮華のことは憎からず思っていたんですが、自分のせいで安積を死なせたという負い目を 生涯抱え続けたたのかなあ、と思うとこの死に台詞も納得できます。プレイ当時は「一体何 があったんだよ」と思ったものでしたが。  討伐先で安積の凄惨な死を目の当たりにしたことは、彼にとっても相当なトラウマになっ たと思いますが、そこまで掘り下げちゃうとただでさえ60頁越えしてる『華、薫る』がどれ だけ増えるんだって感じだったので(え)、そこいらが描ききれなかったのが心残りです。 『水影ノ五ツ華』でも結局その当時の描写だけで、帰還後の冬夜の心理描写はないに等しか ったからなあ…(汗    「あの世で会っても、俺が幸せそうなら声をかけねぇでくれ…俺も、そうするからよ…」
蓮華
蓮華 れんか(1022年4月〜1023年12月) 土髪・土目・火肌(『華、薫る』では水肌扱い) 指南書右2下2 薙刀士  安積の愛娘。しかしほんと似てないな(笑)。母君と同じ、いい香りがする美少女。素質 は大したこと無かったのに、すべてのパラメータにおいて歴代勇士録1〜2位を独占し、討伐 隊長を務めることもしばしば。最期のセリフでは内なる鬼にもう少しで食われそうだったの ことなので、この強さは内なる鬼との葛藤の中で生まれたのかなあ、としみじみしてしまい ました。この強さと遺言から生まれたお話が『華、薫る』。  ちなみに、元服時火の神様にご執心とイツ花から進言されたので、じゃあ折角だし…とい うことでイケメンな火車丸と交神したら、「俺かよ…しょうがねェなぁ」とか言われま した(笑)。  『華、薫る』では、帰還時既に事切れていた安積の姿を目の当たりにした衝撃で心を閉ざ し、常に険のある表情をした危うい印象の美少女、という設定でした。そのため、ゲームデ ータでは肌は火なのですが、『華、薫る』の方では白い肌。これも冬夜同様けして肌にトー ンを貼るのがウザかったわけではなく(しつこいよ)、作中の彼女の印象だと、こんな に健康的な肌の色ではどうもピンと来なかったためでした。ちなみに顔の模様は戦化粧扱い なので、家にいる時にはありません。  二ヶ月年下の来訪時は、誰にも心を開こうとしませんでしたが、そのうち天然な梁にだ けは心を開くようになりました。しかし、安積を殺した鬼なんか皆殺しにしてやるという怨 嗟の念を大江ノ捨丸に嗅ぎつけられ、鬼に呼ばれるままに白骨城に出かけて行ってしまいま す。その結果危ういことになりかけましたが、梁の奮闘と娘を案ずる父親の安積の魂、母親 の春野鈴女の導きのお陰で事なきを得ました。  『華、薫る』の後には他の面々とも普通に会話できるようになり、『華、薫る』の後の話 である『落華流水』では険がとれてかなり可愛くなりました(笑)。梁に対しては、『華、薫る』 の直後くらいから好意を持っていましたが、何分相手が物凄く天然なため、ずっと言い出せな いままでした。結ばれたのはかなり経ってから。  火の神様にご執心の部分は、別段好き云々ではなく朱点童子を討ち果たす強い子を望んだ 結果、火の神様ということになりました。蓮華が交神した時はまだ二人は相思相愛になる前 の状態だったので、蓮華は交神して強い子を残すことで、大切な人への思いとしようとした のでした。…そんな感じで彼女の方はほんとに大真面目で、ある種悲壮な覚悟で望んだ交神 だったため、火車丸との「しょうがねぇなあ」という対面ではひと悶着ありました(笑)。 火車丸ファンの皆様申し訳ありませんでした(^^; ウチ設定では交神はただの儀式のため、 彼は本気で不貞腐れておりまして…。この場面では、険は取れても怒らせると凄く怖いとい う蓮華の一面がハッキリ出ております(笑)。  それでも、生まれた息子の雷矢のことはとても可愛がっており、全体通して波乱に満ちた 人生でしたが晩年は幸福だったと思います。『落華流水』では、幼い頃の奥義の乱用で予想 外の早死にをしたことになっておりますが、ゲームデータでは1歳8ヶ月まで行きました。    蓮華の体から漂う香りは、母である春野鈴女が「お守り」としてくれたもので、春風が運 んでくる花の香り。源氏物語の薫みたいに体そのものから香ってくるもので、神からの贈り 物ゆえに血の臭いすら打ち消してしまいます。そのため、どこにいても蓮華の所在は香りで 分かります。    「私の身体の中にも鬼がいるの。そしてそいつは、日に日に大きくなったわ…よかった…私、 もう少しでそいつに食われそうだった…」
<6世代目>
梁
 りょう(1022年6月〜1024年2月) 風髪・風目・風肌 指南書右1下5 薙刀士  光留の第1子。パッと見た時、パパ似だなと思いました。当主筋に生まれたのに、母神であ る那由多のお雫の低い火の要素がモロに出てしまったため、ゲームデータでは蓮華の強さに 対してあまり目立たない子でした。そんな調子だったので、交神は妹の魂子に任せていたん ですが、実は好きな女がいたことが発覚。相手は一番年の近い蓮華だろうなー、交神しなか ったのも、蓮華への思いがあったからかなーということで、蓮華の遺言と併せて『華、薫る』 の話のベースになりました。  作中での一人称は『僕』で、遺言とは食い違ってますが気にしない(おい)。初期設定で は割とやんちゃな子だったはずが、蓮華の性格が初期よりもかなり険のある感じになってし まったため、帳尻を合わせるために物凄く天然な子になってしまったので…この天然っぷり で『俺』はヘンかなーと。梁来訪時には殻に閉じこもって誰にも心を開こうとしなかった蓮 華も、梁の天然さに見事に調子を狂わされて(笑)、徐々に心を開くようになりました。  あまりにも天然すぎて微妙に不安にさせられる子ですが(笑)、蓮華がピンチの時にはち ゃんと頑張って戦う男の子でもあります。意外と頑固。  梁は潜在的には、初めて会った時から蓮華のことが好きなはずなんですが、本人がなにぶ ん恋愛感情が物凄く希薄なため、全く自覚していませんでした。  先に自分の気持ちに気づいたのは蓮華の方で、梁は相当後になって蓮華から告白されて、 ようやく自覚しました。そのため妹であり当主であった魂子に交神を辞退。恐らく、蓮華か らの告白がなければ、梁も蓮華と同じような思いを抱えながら交神に及んだと思うのですが。  蓮華と交代で蓮華の子・雷矢の指南をしたので、雷矢にとっては下界でのお父さんにも等 しい存在でした。  父の光留同様、氏神推挙はされていたんですが、素質がお雫様と全く同じで火が極端にな い状態だったので氏神にはならず。蓮華と梁の年齢差が逆だったら、氏神にして蓮華と交神 させてあげたんだけどね…。    「実は俺…好きな女がいたんだ。別におかしくは…ないだろ?」
魂子
魂子 たまこ(1023年2月〜1024年12月)7代目当主 風髪・?目・風肌 指南書右1下1 拳法家 奥義『魂子飛天脚』、『魂子金剛変』を創作 氏神名『幸魂ノ日下部』  光留の第2子。風ばっかりで土の素質が無いに等しかった光留が、奮発(謎)して百合唐蝶 子様と交神した結果生まれてきました。蝶子様の交神の台詞は『どんな悲しみにも負けぬ子 を』ですが、生まれた娘は何をどうやっても悲しみとは無縁そうな顔でした。やったぜ 蝶子様。愛称は魂ちゃん。  日下部家初の拳法家。こんなにぽちゃぽちゃしててきちんと動けるのか?と心配しました が、どえらく強かったので初陣では周囲の度肝を抜いたとか(笑)。ちなみに、そんじょ そこらの男どもが束になってもかなわないくらいたくましい娘であるらしいです(イツ 花・談)。確かに体格負けはしてないと思う(笑)。  彼女がかろうじて存命中に娘たちが鬼朱点を討伐し、長生きしそうな顔のとおり長寿番付 2位の一歳十ヶ月という天命を全うしました。素質が良かったので氏神として昇天。体が高か ったので、奉納点の割にはかなりお得な神様となりました。氏神名は『幸魂ノ日下部』。 見たまんまじゃん(笑)。しかも、奉納点順に並べると、月寒お涼さんをはさんで苗場 ノ白雪姫様のいっこ隣でした。おしい(笑)。  遺言は、正にこれから正念場、という一族への手向けみたいな台詞で、ジーンときました。  魂子は「悲しみに負けない子」として生まれてきたため、哀しい時も涙が出てこない体質 です。だからそれがいやだなと思っていた時期もありました。また、密かに兄であるには 兄以上の感情を抱いていたんですが、梁が実兄であること、何より梁自身は蓮華と相思相愛 の仲であることを(鈍そうな顔なのに)敏感に察知し、二人の仲立ちをするような役回りに。 小説『幸』では、常にみんなを元気付けてくれる不思議な和み系当主様でしたが、『落華流 水』で登場する若い頃はそれなりに悩んだり考えたりしていたようです。この顔は個人的に好 きな顔なんですが、あまりそのまんま描くとギャグになってしまうので、さじ加減が難しかっ たです。    「みんな、自分の好きな方へ向かって歩いていけばいいのよ。どの道も間違ってないわ」
咲良
咲良 さくら(1023年4月〜1025年2月) 水髪・風目・風肌 指南書左1下4 剣士 鬼朱点討伐隊長  冬夜の娘。『優しそうな女のお子様』(イツ花・談)と言われただけあって、見るからに 優しそうだなと思いました。生真面目で妥協がなく、公私をはっきり分けて考える性格。魂 子とは年が近い分仲もよかったようです。その魂子を助けるために、1歳7ヶ月という高齢を おして鬼朱点討伐隊長を務めましたが、この辺りも魂子の信頼が厚い証拠かなと。『落華流水』 ではこれといった出番はありませんでした。  見た目は、『落ち葉の散る頃に』の瑠璃のイメージそのものだったので、丁度よく鬼朱点 討伐隊長だし…ってんでこの話を『遠き約束』として漫画に起こす際、最初はこの子をヒロ インにするつもりでした。でも年が合わなかったので断念。    「いい事を教えてあげる…この世とあの世の境目まで来ると、沈丁花の香りがするよ…」
雷矢
雷矢 らいや(1024年11月〜1025年6月) 土髪・風目・風肌 指南書左3下2 薙刀士 奥義『雷矢鏡返し』を創作 鬼朱点討伐隊  蓮華の息子。カラーリング以外は間違いなく父神(火車丸)似。顔の黄川人っぽいメイク は蓮華同様戦化粧ってことで。大江山朱点童子討伐隊の一人で、彼が編み出した奥義の『鏡 返し』は対朱点戦で大変役に立ちました。名前の由来は、『鬼が来たりて』という漫画の主 人公・雷矢から。  予想外に早く健康度が下がり、息子の残月と入れ違いに逝去。この遺言聞いたときはマジ で「ちょっと待て!まだ寝るな!」と思いました(涙)。  『幸』では大雑把でややお行儀が悪い、不敵な面構えの青年として描かれていた雷矢も、 『落華流水』では可愛いやんちゃ坊主として登場しております。いたずらばっかりしてイツ 花の手を散々煩わせておりましたが、そんなやんちゃ坊主もと蓮華の言うことだけは素直 に聞きました。特に蓮華に対しては、恥ずかしがってマトモな会話ができなくなるため、梁 の通訳が必要でした(笑)。美人で優しい母ちゃんだったのが彼なりに嬉しかったのです。  やんちゃな反面、具合の悪い母の体を気遣って花を持ってきてあげるような優しさも持っ た子供で、蓮華が呪いに蝕まれていく姿を見るのは辛かったと思います。梁に「呪いは討ち 果たせる」と言われた雷矢は、命を削る必要のない切り返し奥義『鏡返し』を自ら編み出し、 『幸』では大江山討伐に赴きました。これが大江山じゃなくて地獄めぐりだったら、話とし ても綺麗に終われたんだけどなあ…(^^;     「眠いなぁ…ちょっとだけ、眠らせてもらうよ…」



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