香流 かおる(1017年?月〜1019年2月)
初代当主
土髪・水目・水肌 指南書右1上1
剣士
御鏡家初代当主。まっ平ら(笑)な
紫苑と違って、土と風がちょこっとだけ出てました。
御鏡家では、初代の子供からは一つの血筋から原則子供は1人まで(双子は例外)、という
ことにしてあるので、香流には頑張って4人も子供を産んでもらったんですが…何と1歳6ヶ
月というかなりの短命でこの世を去って驚きました(頑張りすぎ?)。日下部家の初代紫
苑は男で1歳8ヶ月を全うしたのに…(^^; 7代目
魂子の頃までは1歳9ヶ月なんてザラだった
んで、これは全く予想外でした。末娘の
円の指南が間に合わず(顔すらも見られず)、
「私の屍を超えていきなさい!」と言ってその生涯を閉じました。ううむ、しょっぱなか
ら不安なスタートとなりました。
御鏡家ではちょっと特殊な設定があります。御鏡の家は元々舞を舞うことによって鬼を
屠る鬼狩りの一族でした。御鏡の家では踊り屋を『舞手』と呼び、選考会とかで出てくる
踊り屋たちとは根本的に異なる存在でした(詳細は俺屍設定の
『御鏡家の舞手について』を
ご覧下さい)。
御鏡の一族である源太と神であるお輪の間に生まれた香流には、舞手の強大な力、朱点
童子を凌ぐのではないかと思われる力が眠っていましたが、それを恐れた朱点童子によっ
て呪いという形で大幅にその力を減じられることになりました。舞い手の極意を記した指
南書は鬼たちによって奪われ、反昼子の首魁の一柱であり、朱点童子とも親交が深かった
お夏の根城である紅蓮の祠に隠されました。
香流は神の血を引くという出自のせいか、生まれた時からの記憶、両親が健在で自分を
心から愛してくれていたころの記憶をはっきりと持っていて、朱点童子への仇討ちに燃え
ています。しかし、気丈ではあっても、けして復讐心に目が曇るようなことはありません
でしたし、自分の境遇を必要以上に悲観することもありませんでした。このあたりは、8
ヶ月になるまで天界に滞在していた時助けてくれた10点神様たち、特に彼女最愛の人とな
る鹿島ノ中竜の存在によるところが大きいです。
しかし最初に授かった息子・弧月については、当初は「呪いを穿たれた血を子に負わせ
るべきではない、仇討ちは自分ひとりでするべきではないのか」と考え悔やんだ時期もあ
りました。しかし、中竜と分かれて下界へ降りた時、敵がどれほど強大な存在であるかを
すぐに痛感することになりました。これではいつわが子ともども命を落とすかも知れない、
しかし御鏡の血を絶やすわけにはいかない――香流は、悲願達成にはともに助け合う者が
必要と考え、さらに交神を重ねて4人の子供のお母さんになりました。御鏡家の血を絶や
さないということは、つまり呪いを持って生まれてくる子孫がそれだけ増えるという矛盾
を抱えていましたが、香流はそれを前向きに受け止めました。
待っているさだめが厳しいものであるからこそ、子がこの家に生まれてきてよかった、
と思えるような母でありたい、と――。
彼女の思いは長男の弧月以下4人の子全員に受け継がれていきました。御鏡の当主の名
を世襲制にしたのは、母を心から敬愛してやまなかった長男・弧月でした。
「いつも前を向いて歩いていくのです。どんな悲しみにも負けちゃダメ。
さあ、子供たちよ、私の屍を越えて行きなさい!」
<初代の子供たち(2世代目)>
弧月 こげつ(?年〜1019年6月)
2代目当主
風髪・土目・風肌 指南書右2上2
薙刀士
香流の第1子。いきなり日下部家での昼子超え氏神の顔が生まれて驚いたんですが、顔が
黒くなくて髪が緑だとだいぶ印象が変わって見えます。とりあえずスタートラインを同じ
にしようと思って、みんな親神の奉納点10点からスタートしてみたんですが(日下部家み
たいに、第1子と第2子の親神の奉納点がいきなり50倍以上差があるのってちょっとかわい
そうかなと思って(笑))、1番最初の子供って奉納点10点なだけになるべく素質が高くな
るようにできるモンなんですね。鹿島中竜→宇佐ノ茶々丸→黒曜斎影彦→焼津ノ若銛の順
で交神した結果、素質は弧月>
狐焔>
円>>>>>>>
萌黄(笑)の順でした。技風がそ
れなりに強かったので、交神ばっかりしてた母親に代わってブンブン刀で主戦力となりま
した。
亡くなった母の代わりに末の妹の指南をしたりして、2代目になった後はあまり出撃の
機会はありませんでした。この人も1歳6ヶ月で死去(汗)。後になってよく考えてみる
と、10点神様からスタートしたから、みんな一様に低くて似たような遺伝情報になっち
まったため、後半みんな一様に高くなって寿命が短く、っていうのと同じ現象がおきて
たんじないかと思います。
名前の弧月、は、瞳の金色が鮮やかだったことによります。中竜の絵を描くまですっ
かり失念しておりましたが、弧月のカラーは父神の鹿島ノ中竜と同じでした…(爆)と
いうわけで、顔立ちは中竜によく似ていて、カラーは中竜よりやや濃い目、ということ
でお願いします(^^;
俺屍アンソロで描いた話『桜華巡りて』の主人公の一人。あっちでは物静かで落ち着
いた当主様として描かれていますが、当主を引き継ぐ前は自分の息子は槍使いにするぞ
!と槍の指南を求めて弟の狐焔を連れて相翼院へ何度も足を運んだりというような一面
もありました(笑)。結構こだわり派です。
香流とは親子というよりは姉弟のような年齢差ですが、天界で香流が8ヶ月になるま
で滞在していたこともあって、赤ん坊の頃から両親とともに過ごしていた人です(他の
一族は交神後下界へ戻ってくるので、来訪したわが子を初めて見た時は既に幼児ぐらい)。
そんなわけで、年の差の割に一番母と深い信頼関係で結ばれていたのがこの弧月です。
子がこの家に生まれてきてよかった、と思えるような母であることを望んで生きた香流
を弧月は心から敬愛し、彼女の傍らで支えながら戦い続けました。
香流が末子の円の顔を見ることなくこの世を去った後は、引き継いだ当主の責務とと
もに円の養育も行いました。母の顔を知らない円はこの年の離れた兄を慕い、弧月も円
のことを可愛がっていました。
そうしてまわりまわって45代目、同じ顔の俊治が当主の折に来訪したのが円と同じ顔
の清水。清水もまた、円と同じように来訪と入れ替わりに母親を亡くして俊治が面倒を
見るという形になったので、これは絶対二人の生まれ変わりだ!と親バカ心がヒートア
ップし(笑)、アンソロ掲載話『桜華巡りて』が出来上がりました。
ちなみに俊治も清水も初代の子として生を受けた前世の記憶があります。御鏡家ラス
ト面子。
初代の長子である彼がこの遺言っていうのはかなり重いです。泣いた。
「フフフ…考えてみればこの家では、平凡な人生は子孫のために勝ち取るモノなん
だよナ」
狐焔 こえん(1018年6月〜1019年11月)
3代目当主
火髪・火目・風肌 指南書左1下2
弓使い
初代香流の第2子。風の神様である宇佐ノ茶々丸が親なのに、何故か土が強かったので木
霊の弓を装備して弓使いになりました。2回目プレイになって初めてまっとうに弓使いを使
ってみたんですが(前回は序盤薙刀に頼りっぱなし)、槍使いの
建が大将の前の鬼ごと大
将をさして、弓使いの狐焔が遠くから止めを刺すというのが結構痛快になりました(笑)。
男弓使いは戦闘グラフィックの立ち方もかっこいいし。
僅か1歳5ヶ月の短い生涯でした。まだ素質3ケタなのに、素質5ケタの日下部家なみに生
き急いでる…(^^;
兄の後を継いで当主に就任したものの、遺言から察するに結構考え込んでしまう気性だ
ったみたいです。
兄の弧月以下、初代に育てられた子供たち(母親の顔を知らない円以外)はみんな母の
ことも家族も大好きな子たちだったので、狐焔はそんな家族のために自分ができることを
出来る限りしてあげなきゃ、と考えていました。兄の弧月は当主としてその辺しっかりこ
なす人だったので、自分は兄のようにきちんとみんなを守れていたんだろうか、と悔やん
だ結果こんな内容になっちゃったんじゃないかと。
それでも、一見ちゃらんぽらんな変人の
建が持つ資質を見抜いたのもこの狐焔で、周囲
が驚愕する中(笑)後継を建に指名しました。人を見る目は確か、リーダーと言うよりは
そのリーダーをサポートする役割の方が彼にはむいていました。だから兄が当主で自分が
その補佐、というのが一番やりやすかったんだと思います。
ちなみに弧月・狐焔はよーく見ると漢字が違うんですね…まぎらわしくてすみません
(笑)。先ほど書いたように、弧月は瞳の色が月のようだったから、狐焔は顔立ちと火属
性のよく出たカラーだったからによります。
「反省と後悔ばっかで、みっともなくて惨めだったし…楽しいことも少しはあった
けど…」
萌黄 もえぎ(1018年11月〜1020年5月)
風髪・水目・風肌 指南書右1上2
薙刀士
初代香流の第3子。気性の激しいところがあるそうなんですが、それはきっとママ譲りだ
な。髪も目も肌も日下部家の後半で生まれてきた萌葱そっくりだったので、ちょっとだけ
字を変えて『萌黄』。素質はどんなもんかと思って見てみたら、日下部家の初代紫苑なみ
に真ッ平らだったので蒼ざめました(笑)。ママの香流よりもダメだ…(^^;しかも、ブン
ブン刀を装備させようと思ってたのに、技風の初期値がなんと
7(汗)。初陣に赴いた際、
狐焔から『赤玉』の合わせをやろうと思ったら、
『萌黄は術を習得していない』などと
言われてしまい焦りました。初めてこんな記述見た…。結局、属性武器なしで薙刀士をや
ってましたが、それ以外の技パラメータの伸びもものすごく悪く(体のほうは体の火以外
は結構伸びたくせに)、生涯通じてほんっとに振るわなかったです。術も覚えられないし。
与えるダメージは初陣の
建に負けるし(滅)。
初めがここまでヘボかったせいか、これ以後の彼女の血筋だけ他に比べるとなんか見劣
りしてます。ここの血筋からは2人しか当主が出てない…(^^; そしてこの子も享年1歳6ヶ
月でした。
素質の上では上の2人に比べて大きく水をあけられてしまった萌黄ですが、母親の香流
はそういうことで子供を差別するような人ではありませんでした。分け隔てなく接して
可愛がり、兄2人も何かと足手まといになりがちな妹をよく補佐してあげたので、本人も
劣等感を持つことなく健やかな心根に育ちました。ただ、母親譲りの気丈さが気性の激し
い方向に変換されてしまったらしく、短気で負けん気の強い鉄火肌。自分自身の武人とし
ての素質のなさにはもどかしさを感じていました。
しかし、持ち前の気風のよさで兄の子たち、特に父親に似ずやんちゃし放題の問題児・
建に対しては容赦なく教育的指導を行っていたので、その位置関係が萌黄の娘、
慧麻にそ
のまんま受け継がれました(笑)。
「布団の上で死ねるとは思ってなかったナ。何だか申し訳ないわネ」
円 つぶら(1019年3月〜1020年9月)
土髪・?目・風肌 指南書右1下1
剣士
香流の末子。い、いきなりこの顔がくるか(笑)。しかも、家に来た時「
神秘的な瞳
のお子様です」などとイツ花が言うもんだから、画面の前で大ウケしてしまいました。
確かに、常に笑ってるからある意味神秘的といえば神秘的だけど(笑)。ママの顔を見る
ことなく死に別れてしまい、代わりに長兄の
弧月に育てられました。属性武器なしでもそ
こそこにダメージを与えて結構頑張っていたんですが、ニコニコした外見の割にすごく悲
壮な遺言でした。この子も享年1歳6ヶ月。ほんと早いなあ…(汗)。
アンソロ話『桜華巡りて』の主人公その2。香流と入れ替わりに来訪した円は、前述のよ
うに弧月を親がわりとして育ちました。「お前が俺の妹として来てくれて、俺は本当に嬉
しかった」と言ってくれた兄のことを心から慕い、兄と過ごした思い出もこの家でみんなで
すごした思い出も大事にしようと誓って戦い続けたので、自分の限界が思いのほか早かっ
たことに対する悔しさみたいなもんが出たのかな、という遺言です。
弧月が末期に「いつかきっとまた逢える」と言った言葉を信じて生きた結果、弧月が45
代目当主俊治として生まれ変わった頃、円もまた清水として再びこの世に生を受け、二人
で初代当主、前世の母の仇討ちを見事果したのでした。
「私、もうダメみたい…。しょうがないよね、ごめんね…」